森林の木は光合成するために必ず枝葉が存在します。
製材された材のその枝の部分を節(ふし)と呼びます。
当社が主力にしている板状の材の場合、その節の部分は乾燥すると必ず「割れる」か「抜ける」という状態になります。
自分の家で割れた節に靴下が引っかかって破けたり、フローリングや天井に穴が空いてる家ってどうでしょうか?
そのため、そういった事にならないように節を補修します。
一般的な節の補修方法は「コマ埋め」です。
材料は桧や梅の枝を使用して節部分に穴を空けて埋めていきます。
他には固形化する粘土状のパテを埋める「パテ埋め」もあります。
当社では杉のとの粉を杉の節の色に着色し、節の形に合わせて瞬間接着剤で一つ一つ手作業で固めています。
この独自の節補修を自然節と言っています。
| 形状 | 対応節 | 接着手段 | 経年影響 | 色 | コスト | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| コマ埋め | 丸のみ | 割れ、抜け節 | ボンド | 多少収縮する | 桧・梅 | 高い |
| パテ埋め | 自然な節の形 | 割れ節 | パテ自体 | やせる | メーカーカラー | 安い |
| 自然節 | 自然な節の形 | 割れ、抜け節 | 瞬間接着剤 | 無し | 杉の節の色 | 高い |







節補修の様子

節の形に合わせて抜けそうな部分を成形します

節補修直後

プレーナーをかけた直後
プレーナー時にとんでしまった箇所もしっかり修理します

節修理前①

節修理前②